身近な風景 ナビ嬢の嘆き。その１

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わたしはナビ。
ある日のこと、奥様がお出かけのようです。
普段ならわたしのことを使うことの無い奥様。
その日は一生懸命にわたしにメモリーを入力していました。
登録地を新たに四ヶ所入力して「決定」を押しました。
ははぁ～ん！遠出なされるのですな・・？
その四ヶ所でよろしいのですか？奥様？本当に(；一_一)
そして次の日、奥様は車で出発なさいました。
あら？わたしのお仕事は？（おい！おい！働かせてよ！）
奥様はわたしの電源をONになさいません。
ONにしてくださらなければ、わたしはお勤め果せませんが・・・。
あらあら・・。高速道路ですか？高速道路走行ですか？
それならしばらくご案内もいりません・・・・か？
高速道路のインターを下りてからわたしの電源をONに。
あぁ、ようやっとこれでお仕事出来るんだわ・・・と思ったのも束の間。
ところがところが・・ですよ。どうも怪しい。
目的地を変更したらしいのです。
助手席の方がなにやら言っておいでです。
奥様には同乗者がおいでになったのです。
ということは助手席のお方が「ナビゲーション」？
ではわたしはいったい・・・(・・?
「ねぇ、そこより先のあっちのほうへ行かない？」
ほらほら、助手席のお方がナビしている！！(>_<)
「いいけれど、ナビ入力していないから・・どうする？
ナビの入力し直そうか？」
「いいんじゃないの。はじめの目的地の先だから、
このままナビ使って、案内するところまでさせれば・・」と。
なんと！なんとまぁ！＼(◎o◎)／
ONにされたわたしは最初の目的地を過ぎても
ドンドン走行する奥様に「ルートを外れました。」
「ルートを外れました」と繰り返すだけです。何度繰り返したやら。
そのうち奥様は「はいはい。ルート外れたのは承知しているから
ちょっと黙っててごらん」と無理難題。それならOFFにして！！
わたしは与えられた使命果すのみ。「ルートを外れました！」
選挙カーでもないのに同じフレーズを連呼です。
「ルートを外れました」(T_T)
「うるさいからナビOFFにして！」と奥様。ひどい(>_<)
OFFにされたわたしは後のことは分かりません。
完全にわたしの「ナビゲーション」を無視なさっていました。
　　　　　　　そして・・・・
奥様たちは帰路に着くようです。
「ナビ使う？」わたしはONにされました。
本当でしょうね？絶対わたしの言うこと聞くんでしょうね(；一_一)
自宅までごあんなぁ～いとわたしは大張り切り。
ところがまたです。(；一_一)<`ヘ´>(>_<) わたしはナビ。
ご案内申し上げることがわたしのお仕事。
わたしをONにしてご案内申し上げているのにもかかわらず、
それを「無視」なさるとは・・あまりにもひどいではないですか！
奥様、わたしはのどが枯れました。（えっ？うっそ～！！）
「無視」なさるなら初めからわたしをお使いいになろうと
なさらなければいいではないですか？！
あぁ、わたしはナビです。ONにされれば稼動しなければ
ならないのです。それがわたしです。

さてさてその後の「ナビ嬢」の嘆きは続くのでした。
続きはまた後で。