今、私が手にしているのは「dogwood」さんからの本。
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「東日本大震災 被災した犬・猫たちのために」
先日書いたように、表紙はショッキングだ。
60ページというページ数ではあるが、その60ページの中に
60の何倍もの犬・猫・人(飼い主・里親・保護したスタッフほか)たちの
悲しい姿・再会の喜びの姿・・物語がある。
写真を中心とした60×何百何千何万=物語が収められている。
この活動に奔走されているスタッフのご苦労はいかばかりかと。
犬猫・他の動物の悲惨な姿も多く目にしただろう。
本を開いてみると表紙になっている犬の姿がが両開きでのページがある。
津波に巻き込まれたのか、泥まみれ・・その体を覆い尽くした泥も
乾いて、体は泥がひび割れている・・横たわった犬。
写真に収めるには涙こらえてシャッターを切ったのか。
涙流しながらシャッターを切ったのか。
レンズの先は涙で霞んでいたろう。
そんな想像しかできない…この本でもとても凝視できず、
目をそらしてしまった。
これが「被災した」という現実なんだ!
見なくてどうする。
見なくて済むものなら・・そう、見なくてすまそうと
思えば、被災地から離れた分、目の当たりにすることはない。
本だって購入しなければいいのだから。
でもあえて購入に踏み切ったのは、目をそらしちゃいけない現実だから。
実体験がなくとも、かの地にこいう意事実があったということを
知っておかねばならない。
人間が逃げ惑う。犬猫も逃げる。鎖・リードで繋がれた犬は
逃げ切れなかったかも知れない。どれほどの数だろう。
命からがら逃げ切った犬猫。飼い主とはぐれた犬猫。
ほかの小動物も然り。
倒壊した家で飼い主の帰りを待つ犬猫。
避難所・仮設住宅では飼い主と同居できない犬猫・小動物。
泥にまみれて横たわっている犬に
鎮魂の言葉がささげられていた。
ここに今一度書いておこう。
亡 骸
冷たかったね
驚いたよね
せめて虹の橋の向こうでは
穏やかに安らかに
祈ることしかできない
dogwood
「東日本大震災 被災した犬・猫たちのために」
12~13ページより引用。
津波から1週間目にスタッフが見つけたそうです。
手厚く荼毘に付したそうです。
東日本大震災に見舞われタ方々へ、
こころよりお見舞い申し上げるとともに、
お亡くなりになった方々のご冥福をお祈りいたします。
そして
何百もしくは何千余の数知れぬ被災した動物に合掌。
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