撫でたかったなあ・・・（身近な風景）

 

血管の浮き出た手。

じっと見ていて、「年取ったなぁ」ってつくづく思う。

そして、逃げるわけでもなく、ただ腰が引けて掛けた声に

進み出ていいのかどうか迷いに迷っている猫。

一年の半分過ぎるというのに、早朝散歩時に今年になって初めて出くわした猫。

「ベルベット」を思わせる毛並みを目にして、「撫でてみたい」と

「おいで、おいで」と声をかけてけれど、

ちょっと首を伸ばしてはくれたけれど、

逃げるわけではなかったけれど、

暫く目の前でしゃがんで声かけ続けてけれど、

わたしの我慢負け。

早朝散歩の続きですたすたとその場を去ったのは・・・・わたしのほう。

あぁ、ざんねん！！

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